債務整理後審査

債務整理後審査は受けられる?

キャッシングやローンの返済ができなくなってしまった時、その解決策としては債務整理があります。借りたお金を返済せずにそのままにしておくことはよくないわけですから、債務整理によって返済できない状態に何らかの決着をつける必要があるでしょう。

 

債務整理というと、最初に自己破産を思い浮かべる方もいます。しかし自己破産は借金を帳消しにすることができるかわりに、自己破産後の生活に大きな影響を及ぼしてしまうものです。自己所有の財産や、職業の制限などデメリットが多いことで躊躇してしまう方も多いのです。

 

債務整理は自己破産だけでなく、借り入れ先との話し合いによって返済額を減らす方法をとれる任意整理などもあります。他にも民事再生(個人再生)もあり、それぞれに少しずつ違いがあります。自分がどの債務整理を選ぶのか、これはその後の生活をどうしていくのかなどに大きな影響を及ぼすのです。

 

熟慮した後に債務整理を行い、その時点での借金の問題は解決したとしましょう。その後また事情によってお金を借りたいということになってしまった場合、ローンなどに申し込みをしても審査を受けることができるのでしょうか?

 

債務整理の記録は、借り入れをしていた金融機関だけでなく、個人信用情報機関と呼ばれるCICやJICCにも残されています。これを利用して金融機関は申し込み者の借り入れや返済の履歴、さらに債務整理などの履歴を照会し、お金を貸せるかどうかを判断するのです。

 

それでは債務整理をすると、その後永遠にローンが組めなくなってしまうのではないだろうかと思ってしまいますね。しかし、信用情報機関の記録は永遠に残るわけではありません。例えば、実際に借り入れしなくても、ローンなどの申し込みをしたという記録も残ります。(金融機関が信用情報を照会したという記録が残りますから、申し込みしたということが分かるわけです。)この記録は、半年程度で消去されます。申し込みをしただけなら半年程度でその記録はなくなるのです。

 

同様に、債務整理の記録も永遠に残るわけではありません。債務整理等が発生した日から5年を超えない期間が登録期間と決まっています。この期間を終了すれば、また借り入れができる状態にはなる、ということです。

 

しかし、以前に債務整理をした金融機関なら、その記録はずっと残されていると言われています。現在は、銀行と貸金業者では、例えば三井住友銀行ならプロミス、三菱東京UFJ銀行ならアコムといったように、提携化やグループ会社化しているところも多くなっています。以前のアコムで行った債務整理の記録が、三菱東京UFJ銀行にも残ると考えておくべきでしょう。

 

返済できない状態をそのままにしておくことは絶対によくないことです。しかるべき対処をするべきですが、それによって引き起こされる影響を把握しておく必要はあるでしょう。債務整理に関しては、自分でできるものもありますがやはり専門家のアドバイスに従ったほうがいいこともあります。無料相談会や法テラスなどを積極的に利用することをおすすめします。